ハタ・ヨガの四行法

ハタ・ヨガを一から習う

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我々は気道を清掃する方法である印相行法などの生気に関する作法を修練しなければならない。ハタ・ヨガは様々な体位、調気、ならびに印相と呼ばれる諸操作からなっている。

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その次にナーダに注意を集中するのが、ハタ・ヨガにおける修習の順序である。非交際を守り、節食をし、すべての貪愛を捨てて、ヨガに専念する人は、一年後には成就するであろう。このことについて疑いをさしはさんではならない。

四行法

ハタ・ヨガでは、目的を成就するための4つの修行法を示している。それは次の4つである。

四行法
  1. 体位行法 …… 姿勢制御を中心とする修行法
  2. 調気行法 …… 気息制御を中心とする修行法
  3. 印相行法 …… 生気制御を中心とする修行法
  4. 瞑想行法 …… 心意制御を中心とする修行法

これらは、教典『ハタ・ヨガ・プラディーピカー』によるが、別の経典『ゲーランダ・サンヒター』では、①浄化 ②体位 ③印相 ④制感 ⑤調気 ⑥静慮 ⑦三昧の7つの修行段階を説いている。

修行の段階

これらの4段階は、粗雑で外的か、精妙で内的かに従い、分かりやすく異なる名前で示されてはいるものの、その全ては心身の制御であり、心身の停滞質、激動質を浄化し、心身の純粋質を育てる同じ<ひとつ>の行法である。

故に、一つひとつの行法の進展は、全4行法の進展を意味している。

姿勢 ~ 気息 ~ 生気 ~ 心意と、粗雑から精妙にかけて段階的に全ての停滞質と激動質への傾きを除去していくのがハタ・ヨガの四行法と言えるでしょう。


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