【補足③】調気と締付
2-45
吸気が終わった時に喉の締付をという締付をなし、保気が終わって、呼気の始まる前に上昇という締付をなすべし。
2-46
下からの締付に直ぐに続けて首の締付をなし、それから中部において背後への締付をなすならば、生気は聖なる気道に入るであろう。
『ハタ・ヨガ・プラディーピカー』
補足③ 調気と締付
調気(気道の浄化)に伴わせて三重の締付を行うことである。
調気と締付の意図は、心身に作用する停滞質と激動質への偏りを純粋質に均すことである。つまりは心身のバランスを図ることである。
三重の締付の繰り返し
三重の締付を先に解説する必要があったため順序が逆転したが、調気行法においても、三重の締付を行うことが説かれている。これが調気行法(気道の浄化)の実際の行い方である。つまりそれは、三重の締付を繰り返すことである。
※ 調気は、レッスン22を参照。三重の締付はレッスン25を参照。
調気の中核は保気であり、保気の中核は三重の締付である。故に三重の締付は、調気行法の中核を担っている。
安穏&安穏
- 安穏な呼吸 だらけて「フーん」などと鼻息が立つほど吐息を抜いたり、逆に勢い着けて「フーーン!」などと鼻息を立てて吐いたり、勢いをつけて「スーーーッ!」などと鼻息を立てて吸ったりしてはならない。より的確に、より安穏に、呼吸が深まる(快適が深まる)ように行なうことである。
- 安穏な締付 リキんで「ングゥゥッ!」などと力技の締付になってはならない。より的確に、より安穏に、締付が深まる(快感が深まる)ように行うことである。
秘訣は、何を練習するのか(What)ではなく、どのような態度で練習するのか(How)を重要視すること。そのために、何のために練習するのか(Why)という動機を明確(純粋)にしておくこと。
無駄を取り除いた、無理のない行法を修習していきましょう。
注意
※ 安穏に行うこと
※ 三重の締付を感得する前に行わないこと
※ 慣れないうちは両鼻腔で行い、しかるべき後に片鼻交互で行うこと
すーぅー
んー
はーぁーぁーぁーふーぅーぅーぅーぅー