【体位⑧】橋を架ける体位
⑧ 橋を架ける体位:セツバンダ・アーサナ
後屈の締付に加え、胸椎中部から上部周辺(上背)の刺激を強化する体位である。脚腕を土台に骨盤を持ち上げる形体で行うことが特徴である。
橋を架ける体位の意図は、胸椎中部から上部周辺(上背)のバランスを図ることである。
1.準備過程
1.仰臥する
2.脚は膝窩の引入(膝の屈曲)
3.腕は形式通り
4.顔は形式通り
5.適度に徐々に、息を吸いきる
6.適度に徐々に、息を吐ききる
2.締付過程
7.後屈(吸息)
8.締付の維持(呼吸)
9.締付の強化(3呼吸目)
10.締付の極化(止息)
脚を閉じようとか、骨盤を高く上げようとか意図してはいけません。
無意図に締付しやすい脚や骨盤の位置を見つけましょう。
11.体位の返戻(呼息)
骨盤の上げ方(下げ方)
骨盤を上げ下げするときは、前屈を経過するように行う(腰が床を軽く押す)。
正しい上げ方
誤った上げ方
脱力過程
死骸の体位
12.体位の解放(吸息)
13.脱力の強化(呼吸)
14.締付の極化(止息)
15.休息する
足幅を肩幅にしようとか、手幅をこれくらいにしようとか、手のひらを上に向けようとか下に向けようとか、顔を上にむけようとか意図してはいけません。
無意図に落ち着く姿勢を見つけましょう。
2.過誤体位
注意
一般的な形体のように背後で手を組み、脚の内旋を意図でいては、後屈をするための筋力とぶつかり合うため締付は極まらない。その上、骨盤の拳上(足で踏ん張り鼠蹊を押し出す)などを意図すれば、さらに無理が起こる。
無駄を取り除いた、無理のない体位を修習していきましょう。