【体位④】バッタの体位
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顔を下に向けて臥す。両手は胸のあたりに置き、手のひらを床上につける。両足を空中に1ヴァタスティの高さだけ上げる。これを先師たちはバッタの体位と名付けた。
※ 1ヴァタスタ:手のひらを開いたときの親指から小指までの長さ
『ゲーランダ・サンヒター』
④ バッタの体位:シャラバ・アーサナ
後屈の締付に加え、仙椎周辺の収縮刺激を強化する体位である。脚が上がるように行うことが特徴である。
バッタの体位の意図は、仙椎周辺のバランスを図ることである。
1.準備過程
1.伏臥する
2.脚は形式通り
3.腕は形式通り
4.顔は形式通り
5.適度に徐々に、息を吸いきる
6.適度に徐々に、息を吐ききる
2.締付過程
7.後屈(吸息)
8.締付の維持(呼吸)
9.締付の強化(3呼吸目)
10.締付の極化(止息)
脚を高く上げようとか閉じようとか開こうとか意図してはいけません。
無意図に締付しやすい脚の位置を見つけましょう。
11.体位の返戻(呼息)
3.脱力過程
ワニの体位
12.体位の解放(吸息)
13.脱力の強化(呼吸)
14.締付の極化(止息)
15.休息する
無意図に落ち着く姿勢を見つけましょう。
過誤体位
注意
一般的な形体のように脚の閉塞や内旋を意図していては、脚を上げるための筋力とぶつかり合うため締付は極まらない。その上、上体の挙上、頭の挙上、脚の挙上、腕の拳上などを意図すれば、さらに無理が起こる。
無駄を取り除いた、無理のない体位を修習していきましょう。